予防歯科/定期検診・
歯のクリーニングについて
予防歯科では、痛みや腫れといった症状が出てから歯医者に行くのではなく、お口のトラブルを「未然に防ぐ」ことを目的とした診療を行います。毎日の適切なホームケアとあわせて、定期的に検診やメインテナンスを受けるために歯医者に通うことで、将来を見据えた歯の健康維持と全身の健康増進へとつなげていきます。
日本歯科医師会も推進する
「8020運動」
8020(ハチマルニイマル)運動とは、日本歯科医師会が推進する“80歳で20本以上自分の歯を保つ”ことをめざす活動です。「歯の先進国」と言われるスウェーデンでは、既に20本以上を達成しており、アメリカにおいても15本以上を達成していると報告されていますが、日本人では80歳の時点で平均5〜6本しか残っていないのが現状です。これは他の各先進国と比較しても少ない数値と言えます。
この結果の大きな要因とされているのが、“予防”に対する意識の違いです。実際にスウェーデンやアメリカでは、定期的に歯の検診やメインテナンスを受けることは一般的な習慣とされているのです。当院においても、地域のみなさまが将来もご自身の歯で人生を楽しんでいただけるよう、この運動を推進しています。
定期的な検診の
タイミングや頻度は?
お口の状態にもよりますが、通常3ヶ月に1度くらいの頻度で定期検診を受けていただければ理想的です。患者さまのライフスタイルや、ブラッシングのクセなどを考え合わせながら、歯科衛生士が個別にセルフケア指導をいたします。また当院では様々な歯ブラシをご用意し、患者さまに適したものをご提案しております。
予防歯科・定期検診を受けるメリット
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お口のトラブルを未然に防ぐ
虫歯も歯周病も早期発見と進行を抑制することが重要です。痛みを感じる前から定期的に検診を受けることで、お口のトラブルを予防することができ、また問題が大きくなる前に処置を施すことができます。
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治療の痛みや費用を軽減する
症状が重くなるほどに、治療にかかる費用や期間、処置に伴う痛みやストレスも大きくなってしまいがちです。予防歯科で早期発見につなげることで、ご自身のあらゆる負担を少なくすることができます。
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歯を失うリスクを抑える
同じ歯に治療を繰り返せば、その歯を失うリスクを高めてしまいます。また、歯を1本でも失うと残りの歯にかかる負担が増え、連鎖的に次の歯を失う可能性を高めてしまいます。予防歯科では、そうした再発のリスクを最小限に抑えることで、ご自身の大切な歯を長く保つことを目指します。
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いつでも気持ちの良い口内環境に
歯科医院で専門的なクリーニングなどの予防ケアを受けることで、自宅ではどうしても取りきれない歯の汚れや菌を隅々まで落とし、ツルツルの歯を維持できます。歯のクリーニングは痛みや嫌なドリルの音もありません。サロン感覚で歯医者のメインテナンスに通われる方も増えています。
当院の予防歯科について
安心の歯科衛生士担当制
虫歯や歯周病を引き起こす原因は、普段の生活リズムや、食生活が大きく関係しているため、それぞれの患者さまに合ったメインテナンスやアドバイスを丁寧に行うことが大切です。
当院では、基本的に患者さまごとに専任の歯科衛生士が担当していますので、歯磨きの癖や生活習慣などについても踏まえて、的確なアドバイスをすることができます。気になることや不安なことがありましたら、どうぞいつでもご相談ください。
予防メインテナンスメニュー
PMTC
歯科衛生士が専用の機器を用いて、セルフケアでは取りきれない歯の表面の汚れや歯石をキレイに取り除きます。表面がツルツルになり着色や汚れが付きにくくなる効果もあります。
エアフロークリーニング
エアフロークリーニングは、歯やその周辺組織を傷つけることなく、ステインやプラークなどの着色・汚れを隅々までキレイに取り除くことができます。見た目も美しくなるのはもちろん、ブラシでのケアだけでは取り切ることが難しい汚れを除去し、汚れを再付着しにくくする予防効果も期待できます。
フッ素塗布
再石灰化を促して歯の表面を強くし、虫歯予防の効果が期待できるフッ素を、専用機器で歯表面を磨いてから塗布します。使用するフッ素の濃度やお口の状態に応じて、施術の頻度を決めていきます。
シーラント
歯の溝にシーラントと呼ばれる樹脂製のプラスチックを一層埋めることで、汚れが溜まりにくくなり、虫歯の予防につなぐケアです。多くの場合、生えて間もない乳歯や永久歯に行います。